「信仰による成熟を」 ヘブル5章11~6章3節 

神に愛され、神の信任を受けた者として成熟をめざすようにと勧められています。
1.成長させてくださる神
 私たちは生まれながらに「罪人」です。しかしイエス様を信じ、神の子として新しい誕生を経験、神のいのちにより成長する恵みが備えられています。ヘブル書は当時のユダヤ人クリスチャンが健全な成長をしていないと忠告、教師になってもおかしくないのに、基本的なことを毎日の実生活に適用できないでいたのです。彼らの伝統やしきたりを超えてキリストの教えに従って行動することを渋っていました。 クリスチャンは一生涯かけて成長し続ける者です。
最終ゴールはキリストに似た者となることです。恵みから恵みへ、信仰から信仰へ、昨日より今日、今日より明日、日ごとに新しくされ、変えられ続けていく存在です。成長させてくださるのは神ご自身なのです。
2.信仰による成熟
信仰の成長にとって大切なことは「謙遜を身につける」ことです。成長とは、霊的成長、信仰の成長、人格的な品性の成長です。本当に成長しているのか、とどまっているのかを知る3つの兆候があります。まず「耳が鈍くなっている・・」(11節)、
2番目は「みことばに対する理解力を失っていないか・・」(12節)、
3番目は物事を見分ける感覚(14節)です。イエス様は「聴く耳のある者は聞きなさい」と言われます。
信仰は聞くことから始まり、聞くことはキリストについてのみことばによる」とあります(ローマ10:17)。私たちにも大人のクリスチャンとしての成長が期待されています。
堅い食物にも挑戦して、深く救い主イエス様を知り、揺るがない信仰を持つようにと期待されているのです。こうして私たちは信仰面で物事をしっかり見極める感覚が養われていくのです。神様の御心を、神様の喜ばれることを見わけ、判断できるのです。
「この世と調子を合わせてはいけません。いや、むしろ、神のみこころは何か、・・心の一新によって自分を変えなさい」(ローマ12:2)とパウロは私たちに勧めるのです。
ここに私たちの歩むべき方向があります。それはキリストの初歩の教えを後にして、成熟をめざして進む道です。心の一新によっていつも神の視点に生かされ、聖書に聴き、神を恐れつつ、揺るがない「信仰の生涯」へと向かっていきたいと思います。

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