「主の恵みを得たノア」 ヘブル11章7節 創世記6章9~18節

神の命令をそのまま受けとり、信仰によって歩んだノアの生涯から、学んでみましょう。
1.信仰の始まりは聞くこと
 信仰は聞くことから始まります。ノアの時代、地は、神の前に堕落し、暴虐で満ちていたのです。 この時、神はノアに2つのことを命じます。1つは神の裁きの宣告、もう1つは箱舟を造ることです。ノアにとり信じがたいことでした。ノアは神の声を聞き、山の上に箱舟を造ります。ノアは信仰の眼をもってまだ見ていないことに気付いたのです。信仰は私たちを時間の枠から解放し、神の視点から展望します。神を真に恐れるとき、神のことばを純粋に、素直に受け止め、信じることが出来るのです。
2.信仰とは従うこと
次に信仰とは、ノアが神の言葉を受け入れただけでなく、従い従順を示したことです。信仰は従うことです。信仰と服従はクリスチャンの生涯の軌道をつくる2本のレールです。どれほどノアは神の言葉に従順であったでしょうか。ノアは山の上で、神様に命じられた通りに箱舟を造ったのです。船の構造は3階建て、そこに天窓を造り、水がしみこまないように木のヤニを塗る・・・ノアは家族8人で、取組み、120年の歳月を要したのです。これがノアが実際に示した神への従順、服従です。
3.信仰による義と恵みの相続
山の上でのノアの作業は周りの人々に知れ渡っていました。彼らはノアを嘲笑ったのです。ノアが山で木を切る斧の音は世の人々に来たるべき裁きを警告するものでした。ノアは神様からの裁きの宣告を聞き、信じました。神はノアの工事を通し人々に警告を与えておられたのです。クリスチャンの生活がノアのように、この世の人々の前に証となり、しるしとされ警告となる者になりたいと思います。
私たちは自分の正しさを振り回し、他の人を中傷する者ではありません。神のことばを受け入れ、こんな罪人の私を神は愛し、罪を赦すために御子イエスが十字架にかかられた、そのことを信じ、救われました。箱舟はイエス・キリストを指し示す型です。ノアが箱舟を造り入ったように、私たちの救いの箱舟はイエス・キリストご自身です。この方のもとに行き、この方のもとに隠れる。その時、私たちは滅びから、裁きから、地獄から免れることができます。ノアは信仰による義を相続する者とされました。神様から義と認められる、「義認」と言います。こうしてノアは主の前に恵みを得たのです。神様は人を愛して、身を乗り出して、この世界に飛び込んできてくださいました。これがクリスマスの恵みです。

© 2024 日本同盟基督教団 北赤羽キリスト教会 公式HP Powered by AFFINGER5