「心の焦点はどこに」  ヘブル12章1~3節 

ヘブル書は信仰生活において一番大切なのは忍耐であることが繰り返し語られます。
1.主に従うコース
ここで聖書は「私たちの前に置かれている競走を忍耐をもって走り続けようではありませんか」と勧めています。信仰とは、走り抜く力を意味しています。この道を走るようにと神様がそれぞれの前に置かれたコースがあります。主に従い、主の御心に従って走るコースです。自分が走っているコースが正しいのかどうかをいつも点検することが必要です。
2.十字架を忍ばれた主イエス
次週20日は棕櫚の主日です。ロバに乗ってエルサレムに入場されたイエス様を大群衆が手に手に棕櫚の葉をもってホサナ、ホサナと迎えたのです。しかし5日後、同じエルサレムの町で「イエスを十字架に付けろ!、イエスを殺せ!」と怒号が響き渡ったのです。ヘブル12章1~3節は受難週に全世界の教会でよく読まれます。イエス様の十字架の処刑はもっとも無惨な処刑の仕方です。イエス様はご自分の前に置かれた喜びの故に、この辱しめをものともされなかったのです。ゲッセマネの園では身もだえする苦痛を覚えつつ祈っています。
このようにイエス様の33年のご生涯が「神のみこころに従う、行う」一点に貫かれています。
3.主イエスから目を離さない
さて人生という競争が元気を失い、疲れ果ててしまうことがあるのです。聖書はこの現実をしっかりと受け止め、どうすれば忍耐をもって走り続けられるかを示しています。信仰の創始者であり、完成者であるイエスから目を離さないことです。主の御心に従い、主の御足の跡に従っているなら神様が確かに完成させてくださいます。その始まりから完成に至るまで、イエス・キリストをしっかり見つめることに徹することです。主を仰ぎ見ながら、主についていきましょう。その時、栄光から栄光へと主と同じ姿に変えられていくのです。イエス・キリストのありのままの姿を見るその時、完成がもたらされるのです。(第1コリント13章12節)

© 2024 日本同盟基督教団 北赤羽キリスト教会 公式HP Powered by AFFINGER5