1.4つの馬(第1~4の封印)
第1の封印は神に敵対し自らを神格化する地上の権力者を指すと思われます。一見威厳があるこの正体は恐ろしい殺戮者なのです。第2の封印は世の終わりに人々が互いに殺し合い、国家間の争いが起こる事が示されました。第3の封印では量りを持つ黒い馬に乗った騎士が現われます。小麦粉1枡とは人の1日分の食料で、1デナリとは人の1日分の賃金です。1日働いても人一人の1日分の食料しか買えないほど世界的な規模の飢餓が起こるのです。第4の封印では世界の4分の1が死病と剣と地上の獣によって殺されることが示されます。世の終わりにはこのようなことが少しずつ起こって行きます。
神様は厳しい神の裁きを「見よ」とヨハネに言われました。私たちも神の裁きが必ずあることを厳粛に受け止め、ことの本質を見通す陶酔しない目覚めた目を持ってこの世界を見、とりなし、この世界に遣わされていきたいと思います。
2.主よいつまでですか
第5の封印が解かれると主の祭壇の下から殉教者たちの魂の叫びが聞こえます。「主よいつまでですか、なぜ復讐をしないのですか」と。けれどもこれは自分の義を主張して私的仇討を願う叫びではありません。神の主権が踏みにじられていることに対する殉教者の叫びなのです。「神の義、主権がなぶられ、踏みにじられたままでよいのですか」と。死してもなお叫ばずにはおれない殉教者の心を主は受け取られ、彼ら一人一人に慈愛に満ち語れます。「殉教者の数まで決められている」と神様のご支配の抜かりのないことを示されるのです。あなたの歩みのすべては主の御手の中にあります。
3.神のことばは滅びない
第6の封印が解かれると天変地異が起こる事が示されます。その中で人々は今まで自分が侮ってきた方の怒りを恐れ「山や岩の下敷きになる方がましだ」と叫びます。人は世界の初めから終わりまで神の御顔を避け恐れるのです。
ごまかし、開き直り、上辺を取り繕ってきたすべてのものが明らかにされるときが来ます。私たちはもう一度自己流の信仰生活を悔い改め、自分を義とする愚かさを捨て、この天地が滅びても、滅びることのない神のみことばに今、立ち返り、自分の感情ではなく、みことばを土台として、みことばに生きる者となりましょう。
「主よいつまでですか」 黙示録6 戸坂聖書教会 砂原満喜子師