「どうしても必要なこと」ルカ10章38~42節

                                        説教:丸山園子師(習志野台キリスト教会牧師)
優先順位の付け方で結果が変わることがあります。私たちの日常生活にも優先順位があることを示しているのが、この箇所です。
日常生活の優先順位は、いちいち順番が決まっているというのではなく、一番大切なことを最優先にすることです。そのためには、選ぶこと。=他のものはそのままにして、一番大切なものを取り出すことです。日常生活、そして人生の中でなくてはならない構成要素があります。それは何でしょう。
その前に、選ぶことの重要性を理解するために、選ばない歩みを見ておきましょう。それが、マルタの姿です。38節、初めは喜びがありました。ところが長続きしません。40節、忙しくなる一方で落ち着きません。本当の自分の心の願いを抑えてしまっている状態です。心の願いと行動が、アンバランス。目先のすることばかりに追われてしまいます。こうなると人との比較が始まり、自己憐憫に陥ります。「私がこんなに頑張っているのに、イエス様は私のことを大切にしてくれない」・・・神様の愛がわからなくなって、不平不満つぶやきで一杯になってしまいます。こんな状態、自分でどうすることもできません。マルタがしているとおり、イエス様のもとに行くことです。
イエス様は、特別な愛をもって名前を呼んでくださいました。そして、マルタのことをよくご存知でした。マルタの行動だけなく、心の状態も。あれもこれも自分で何とかしようと、心を引き裂いている、と。そして解決策として教えてくださったのが、選ぶこと。それは、愛し導いてくださるイエス様を主と仰いで、イエス様の声を聞くことでした。イエス様との交わりこそ、人生・日常生活で欠かせない最優先の時間です。イエス様はみもとに来るように招いてくださっています。マタイ11:28-30。マルタの応答は記されていません。これは、私たちへのチャレンジです。

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