私も、あなたのために

5月22日礼拝説教
ルカ1:1-4

説教要約

 今日からルカの福音書の連続講解説教となります。

 ルカの福音書の冒頭には、筆者ルカがテオピロに向けてこの福音書を書いた事を示す献呈の辞が記されている。ルカはテオピロという個人に向けて福音書を書いたが、やがてこれが公に読まれていくことも念頭に入れていた。そういった意味でこの福音は個人的かつ普遍的なものである。

聖書は神から私個人へ宛てて書かれた愛の便りなのである。

 ルカがテオピロに向けて福音書を書こうと思い立ったとき、『多くの人が記事にまとめて書き上げようと、すでに試みて』いた。なにもルカが福音書を書かなくともすでに多くの人が記事にまとめて書き上げようとしていたのだ。しかしルカはそれでよしとせずに、『【私も】、すべてのことを初めから綿密に調べておりますから、【あなたのために】、順序を立てて書いて差し上げるのがよいと思います。尊敬するテオピロ殿。』と言ったのだ。

このルカの「わたしも、あなたのために」という思いを見習う者とならせていただきたい。

 私たちもルカのようにこの福音を豊かに伝える者とならせていただきたい。そのためには、それぞれにあった伝え方をすることも考えていかなければならない。若者には若者に伝わるように、熟年者には熟年者に伝わる方法で。しかし、私たち日本人は、伝道するとき、教会に誰かを誘うときに相手との人間関係を気にしすぎてあまり積極的になることができない。もちろん、相手との人間関係を壊すような強引な誘い方は気をつけなければならない。しかし、お隣の韓国のクリスチャンは、お誘いして断られても、一人の人に12回は伝道すると言われています。もちろん、日本には日本の文化にあった方法でお伝えすることが大切ですが、熱心で愛に満ちた韓国のキリスト者から学ぶことは多い。ルカが綴った「わたしも、あなたのために」という思いを持って愛する方々にこの福音をお伝えしていきたい。

多くの人が記事にまとめて書き上げようと、すでに試みておりますので、私も、すべてのことを初めから綿密に調べておりますから、あなたのために、順序を立てて書いて差し上げるのがよいと思います。尊敬するテオピロ殿。 ルカ1:1~3

 

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