「堅忍の激励」 ヘブル6章4~12節

聖霊は「主のように、聖書に従って」生きたい願いと力を与えてくださいます。
1.信仰生活は戦い
 エルサレム陥落とともに当時のクリスチャンたちを襲った試練は背教と背信の誘惑の機会となりました。ヘブル書の著者は心を痛めつつ、誘惑の眠りに陥ろうとする者たちを叩き起こそうとする鋭さをもって語ります。「一度、光を受けて天からの賜物の味を知り、聖霊にあずかる者となり、」(4節)、イエス様との出会いにより、罪赦される恵みと特権に与った私たち、いつの間にかこの世の流れに押し流され、神から遠ざかってしまう、これが私たちの弱さです。「神のすばらしいみことばと・・」(5節)みことばを読み、聖書の解き明かしを聞き、こんなすばらしい世界と生き方があったのかとその恵みを体験、感謝しています。天国への希望、再臨の約束を信じています。
聖書ははっきり信仰生活は戦いと語ります。ときに以前の自我のために、私たちは誘惑の危機に陥ります。聖書は「身を慎み、目をさましていなさい」と忠告します。
2.信仰と愛のわざ
 厳しい警告とともに読む人々に希望と確信を語っています。「愛する者たち」と信愛の情をこめて、最終的には主ご自身だけが主の民を知っておられると、「神は正しい方であり、神の御名のために示したあの愛をお忘れにならない」(10節)とあります。
ヘブル書の記者の強調点は「愛の奉仕は神ご自身に対するもの」と認めており、その結果は「神ご自身から報いを受ける」という点です。ヘブルの信徒たちが信仰生活をスタートしたときのあの熱心さをもって最後まで希望を告白し続けるように継続の恵みを主張しています。天に召され、今や神の約束されたものを享受している人の実例に倣いなさいと語ります。彼らは、神のことばを信じ、望みに堅く立ち続けたのです。信仰の先輩たちを見倣えとの勧告がなされています。信仰の父アブラハムについて、「彼は望みえないときに、望みを抱いて信じました」とあり、彼の信仰について「彼は不信仰によって神の約束を疑うようなことをせず、反対に、信仰がますます強くなって、神に栄光を帰し、神には約束されたことを成就する力があることを堅く信じた」とあります(ローマ4章18~21節)。聖霊に全面的に依り頼み忍耐をもって歩むことです。

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