「すべてにまさる神の御子」 ヘブル1章4~14節

信仰の試練の中、どこに目を向けるべきかが解き明かされています。
1.どこに目を向けるべきか
ヘブル書はイエス・キリストのすばらしさを明らかに証言しています。特にこの時代に信仰の試練の中で苦しんでいたユダヤ人クリスチャンが御使いや天使について特別な感情を抱いておりました。御使いや天使を通して神のみこころを知ることが多かったからです。御使いや天使を神と同等に置いて、御使い礼拝をする者まで現われたのです。パウロもこのような間違った態度をとることのないように厳しく警告を発しています。今日私たちは天使や御使いを意識することは少ないかもしれません。ところがいろいろと姿を変えて、私たちの生活に忍び寄っているのです。ニュー・エイジとか占い、運勢がそれです。これらに惑わされると真の神から引き離されるでしょう。
間違った教えに引き込まれることがないように「霊の目」を開くことです。
2.御使いにまさる神の御子
 聖書の歴史を歴史を見ますとマラキ書から新約までの約400年は神の啓示が途絶えた「沈黙の時代」神の声を聞くことのない時代でした。このような時から人々は御使いを慕うようになったようです。またヘブル書に記されているユダヤ人の、ローマ帝国に脅かされた時代も信仰が弱まり、人々は一緒に集まることもやめる人々も現われ、
「約束された方は真実な方ですから、どうようせず、希望を告白するように」と勧められ、かの日が近づいているので、「いっしょに集まることをやめないように」と励ましています(ヘブル10:23、25)。旧約聖書を根拠にイエス・キリストの素晴らしさが宣言されているのです。①「あなたはわたしの子・・」(5節)詩篇2:7にあるように「イエス様が「神の御子」と証されています。②「神の御使いは神を拝め」(6節)2000年前の最初のクリスマス、羊飼いたちに救い主の誕生を告げたのは御使いです。そこに天の軍勢の大合唱が起こりました。③「神よ。あなたの御座は・・(8、9節)キリストの復活、昇天、御座への着座が語られ、御子が御使いに勝ることの証明です。④「初めに地の基を据え(10-12節)キリストの永遠性と主権性の証明です。⑤「・・わたしの右の座に(13節)は詩篇110篇の引用でキリストの偉大な権威が強調されています。

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