「すべての人のための代価」 ヘブル7章26~28節 

大切なのは儀式でなく身代わりとなり死なれたキリストを信じることです。      
1.私たちに必要なお方
 新約の恵みに生きる私たちに大切なことは、キリストによる救いが完璧であると知り、信じることです。神の憐れみにより先に救われた私たちは「家族の祝福の基」とされました。ヘブル書は、キリストが何をしてくださったか、キリストの偉大な救いの御業の中で如何に生きるべきかを語っています。第1にキリストは私たちにとって必要なお方です。私たちに必要なものはお金、健康、教育・・それ以上に最も必要なことは心の奥深くにある「罪の解決」です。イエス様は罪人を赦し、罪人と食卓を囲み、罪人の間に住まわれました。大祭司イエス様こそ私たちが必要とされる方です。 
2.ただ一度の決定的な救い
 イエス様は2000年前「ただ一度でこのこと(救い)を成し遂げられた」のです。
旧約時代の大祭司との大きな違いがここにあるのです。ただ一度決定的なことが起こり、それによって人類の罪を贖うこととなり、全世界の歴史を塗り替えるほどのことであったのです。旧約時代の動物のいけにえは、人間の身代わりにはなりません。
イエス様はご自分から十字架の道を歩まれ、十字架による一度限りの死が決定的なこととなりました。英語ではOnce for all「ただ一度ですべての人のために、すべての人の代わりに」ということです。イエス様は十分な代価を支払ってくださいました。
3.永遠に全うされた御子
 イエス様の十字架による死は、すべての信じる者の罪を赦すことのできる「神の恵み」です。ただ一度の死を成し遂げられたイエス様は、永遠なるお方であり、無限なお方です。私たちの救い、永遠にあきらめるしかなかった「魂の贖い」をイエス様が十字架の死によって、ただ一度の支払いによって私たちは「罪の赦しの為の支払い済み、官僚」とされたのです。イエス様はこのようにして「ご自分によって神に近づく者を完全に救うことがおできになる」(7:25)とある通りです。 
イエス様は私たちの魂の救いにまさに「必要なお方」であられ(26節)、「ただ一度」で私たちの救いを完全に成し遂げられ(27節)、「永遠に全うされた」お方(28節)です。

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