「勝利と希望の力」 ヘブル9章11~22節 

ユダヤ人クリスチャンにキリストの贖いの恵みを詳しく解き明かします。
1.束縛からの解放
贖いは捕らわれの身にある者を代償を払って解放することです。キリストの贖いは、律法の束縛からの解放であり、罪の束縛から解放と2つの面があります。旧約時代人々は律法を遵守することが求められましたが、それを全うすることは出来ませんでした。キリストは私たちに代わって律法を全うし、律法の要求を完全に守られました。
人間はみな神に対して罪を犯しています。神は聖い方で、罪を見逃すことができません。また神は愛なるお方で、私たちをどこまでも憐れみ、救おうとされます。
イエス様はご自分の命を代償として捧げられました。「ただ、神の恵みによりキリスト・イエスの贖いのゆえに、価なしに義と認められるのです。」ローマ3章24節
2.死んだ行ないからの解放
 ヘブル書の記者は14節で「どんなにか私たちの良心をきよめて・・」と驚きをもって贖いの恵みを評価しています。キリストによる贖い、それは人の心をその内側から潔めてくださるのです。キリストを受け入れた人は死んだ行ないから潔められます。 
その人は十字架の圧倒的な愛に迫られ、救いの喜びのゆえに心から喜んで行なう愛の人に変えられます。罪深い悪習慣や旧い因習から解放され、勝利の人生となります。
3.生ける神に仕える者
イエス様の十字架は鉄のように堅く、鉛のように重い罪の心を完全に打ち砕くことができます。私たちの不道徳、欲望、虚無、迷信、儀式や慣習に縛られた生活から切り離すためのイエス様の十字架です。「生ける神に仕える者とする」と語ります。それは罪の重圧から解き放たれた生活、神にある勝利の生活であります。神に仕えていける根拠と原動力は自分の側にあるのではなく、主イエス・キリストの側にあります。
神様に仕えていく力の原動力、それは私たちの側にはありません。すべてイエス様の側に用意されているのです。イエス様の十字架の愛と痛みの深さを少しでも知り、十字架の血潮によって罪赦され、潔められ、神の子として堅く立つただ一つの力です。

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